不動産査定の方法|不動産業界や銀行の査定方法などを解説

不動産査定には机上査定や訪問査定などの査定方法があるけれども、これは不動産会社の場合の査定方法で他にも不動産鑑定士や銀行などでも不動産査定ができることをご存じでしょうか。こちらでは、銀行および不動産鑑定士による査定方法の特徴や利用シーンなど解説していくことにしましょう。

不動産会社が行う不動産査定の査定方法について

一般的に不動産売却を考えるときには最初に不動産会社を幾つか見つけておいて、それぞれの会社に不動産査定を依頼するケースは多いといえます。最近は、一括不動産査定サイトと呼ぶ便利なウェブサイトがあるので、その都度不動産会社を見つけて査定の依頼をせずに売却物件がある場所を対応している不動産会社を数社選んで見積もりの依頼ができるようになっています。

この場合の査定方法は、簡易査定や机上査定と呼ぶ査定方法になるのですが、不動産情報から築年数や広さなどの情報を基にして計算を行って金額を割り出す方法です。そのため、実際現地で確認しないと分からないような情報が含まれていないのでおおよその金額を知りたいときに便利な方法です。

訪問査定は不動産会社の担当者が自宅に訪れて、現地での確認をしながら金額を割り出す査定方法になるので、より売却価格に近い金額を導き出したいときに便利な不動産査定の手法といえましょう。

銀行や不動産鑑定士による不動産査定の目的とは?

不動産会社による不動産査定の目的は、物件の売却価格の目安となる金額を導き出すことです。机上査定の場合は簡易的な計算で金額が割り出されるので、そのままの金額で売り出すことはできませんが訪問査定は現地調査を実施して行われるので見積額をそのまま販売価格に落とし込むことは可能です。一方、銀行や不動産鑑定士による不動産査定の目的は、仲介業者など不動産会社とは異なるものが存在しています。

銀行の査定方法は再調達価額法と呼ばれるもので、銀行が独自に決めているものなどからも金融機関により異なりますし耐用年数なども国税庁が定めている法定耐用年数だけでなく銀行が独自に決める経済的耐用年数などが存在します。主に、住宅ローンを利用する際に不動産の価値を見出すときに利用する方法です。不動産鑑定士は国家資格であり、査定の正確さなどは不動産会社よりも高いといわれています。

一見、不動産鑑定士に依頼した方がより現実的な金額を割り出して貰えるイメージになりますが、不動産鑑定士の不動産査定は1週間から1か月など長期間かけて調査を行うこと、10万円から20万円などの費用がかかります。

不動産売却で利用するなら不動産会社の査定が便利

不動産鑑定士や銀行などの不動産査定について解説してきましたが、一般的な不動産会社とは異なり査定を行う目的は、売却活動で利用する販売価格を導き出すものではないなどが分かったのではないでしょうか。不動産売却で利用する場合は、仲介業者でもある不動産会社に不動産査定を依頼しましょう。