マンション査定は注意点だらけ!初心者に必ず読んでほしいリスク回避術

マンションを売りたいとなったとき、不動産査定を利用して価格を導き出すことはとても重要な作業です。しかし、不動産査定で提示された査定価格が販売価格になるわけではないなど、不動産査定を利用する中には色々な注意点があります。ここでは、不動産査定の注意点以外にもリフォームや瑕疵の有無など査定価格に影響を当てる要素について解説することにしましょう。

マンションの不動産査定前の注意点について

マンションの不動産査定は、その情報量の多さなどから机上査定でも販売価格に近い金額が提示されることも少なくありません。しかし、机上査定はあくまでも机の上だけでできる査定見積もりになるので、日当たりや室内のクロスの汚れなど現地に行かないと分からない部分は含まれません。

そのため、不動産査定で得た査定価格はあくまでも参考的な金額であるなどの認識が大切です。基本的に、売り出すときの価格は訪問査定で現状を見て貰って計算された金額になりますので、少しでも部屋の中をきれいにしておくことが基本です。それと、不動産査定を依頼するときには、1社だけでなく複数の会社にお願いすることも大切です。

少しでもきれいな状態にしておきたいなどリフォームしてから売却するのが良い、このように考える人も多いかと思われますが、リフォームすれば多少は高く売れるけれどもその費用を回収できるくらい高値で売れるとは限りませんので、リフォームする場合は不動産会社に相談してからがおすすめです。

物件の瑕疵は隠さず全てを伝えることが大切

瑕疵は欠陥などといわれることもありますが、瑕疵を伝えると査定価格が下がるなどの理由からそれを隠してしまう、これは絶対に行ってはならないものです。瑕疵は傷や欠点などであり、瑕疵担保責任により購入した人が住まいで暮らし始めてからそれが判明した場合には売主はその責任を負う義務が存在します。

極端な例になりますが、トイレの水を流すと便器から水が溢れて床を水浸しにしてしまう、このような瑕疵を黙って売り出したときには瑕疵担保責任により契約が白紙にされたり存在賠償請求を受けるなど後からトラブルが起きる可能性が高くなりがちです。不動産会社はマンション売却の中で生じるトラブルから守ってくれるけれども、瑕疵を隠していると守って貰えないので注意が必要です。

なお、瑕疵には物件そのものに欠陥がある物理的なものや、管理組合の取り決めなどを含めた物件に定められている制限に相当する法律的なもの、工場の騒音や振動などのような環境的なものや自殺や殺人といった心理的にも嫌悪されやすい心理的なものなどが存在します。

マンションの売却をするときのポイント

マンションを売るとなったときには、最初に机上査定で査定価格を調べて貰い、その中から数社に対して訪問査定で販売価格を決める流れになります。訪問査定の際には、瑕疵となるような事実があるときには隠さず伝えることが大切です。