不動産査定方法は4種類|不動産会社や銀行の算出方法を解説

不動産査定は、不動産を売却する際には必ず行う必要がある査定項目です。しかし、不動産査定を利用すると数社に依頼したけれどそれぞれ異なる金額が提示される、依頼先や依頼方法でいくつかの査定方法があるなど何を基準に選ぶべきか分からない人も多いのではないでしょうか。

こちらでは、机上査定や訪問査定など不動産査定にはいくつかの種類があること、それぞれの算出方法の特徴などを解説していくことにしましょう。

机上査定は一括査定で行われる不動産査定の種類

不動産査定を依頼するときには不動産会社を調べて、その会社に査定のお願いをするケースは多いけれども査定見積もりに提示される金額は不動産会社ごとに異なるので、少しでも高い値段で売るとなったときには数社への査定依頼が必須です。ただ、1社ずつ会社を調べて不動産査定をお願いするのはあまりにも非効率です。

そこでおすすめとなるのが一括査定サイトで、売却希望の物件があるエリアを対応している会社に対して一括で不動産査定の依頼ができます。一括査定は、机上査定と呼ばれる種類の算出方法で物件がある場所から駅までの距離、周辺の環境や築年数、設備などの有無といった情報を基にして過去の取引事例などを踏まえて見積もりを作成するなどの特徴を持つ算出方法です。

机上査定は、数字情報を基にしているので直接販売価格に利用できる金額を導き出すことはできないのですが、不動産会社の良し悪しを見極めるときなど有利な査定方法といえましょう。

訪問査定は現地の状況が査定に反映

訪問査定は、机上査定とは異なり売却物件を不動産会社の担当者が直接目で見て売却格の査定を行うなどの特徴を持つ算出方法です。建物の劣化状況や設備の不具合の有無など、現地でそれを確認しながら査定が行われるので、この算出方法で得た金額は直接販売価格で利用することもできます。

なお、訪問査定は不動産会社だけでなく、不動産鑑定士や金融機関なども同じ方法で行われるのが特徴です。不動産鑑定士は一般的な物件の査定を行うケースは少ないのですが、主に国からの依頼で公示価格を調べるときや裁判や離婚調停などで不動産査定が必要なときには不動産鑑定士が登場するケースが多いようです。

金融機関の不動産査定の場合も、売却で相場や売却価格を導き出すときに利用するのではなく融資などを目的で担保になる不動産の価値を見出す場合などで利用されることが多く、一般的な不動産査定は仲介を行っている不動産会社に依頼するのがベストです。

4種類の中で利用頻度が高いのは2つ

不動産査定には大きく分けて4つの種類がある、これは不動産会社による机上査定と訪問査定、後は金融機関や不動産鑑定士などです。売却などで物件の価値を把握するときには机上査定や訪問査定を利用するのが一般的ですが、金融機関や不動産鑑定士などの査定があることも頭の片隅に入れておきましょう。