不動産査定の報告書|作成方法と査定時に必要な6つの書類

不動産の売却は、まずは不動産会社に査定の依頼をするところから始まります。そこで売却をうまく成功させるためには、売り出しおよび最低売却額の決め手となる重要な不動産査書という必要書類をきちんと活用できなければなりません。

また、査定を高く行ってもらうために用意しておくべき資料もあります。この記事では、不動産査定時に必要な書類とその作成方法について分かりやすく解説します。

不動産査定書の種類とその作成方法

そもそも不動産査定書とはどのようなものなのでしょうか。これは名前の通り、不動産査定の結果が書かれた書類のことです。かなり重要な必要書類でありますが、作成するのが不動産会社なのか不動産鑑定事務所なのかによって種類が異なります。

まず、不動産会社が作成するのが不動産査定書というものです。これは、売主が売却を目的としている場合に不動産会社に依頼をする査定書です。不動産査定書は無料で作ることができ、主に売り出し価格を決定する際に利用します。

続いて、不動産鑑定事務所が作成する不動産査定書についてです。まず、こちらは有料でしか作ることができません。一般的に不動産鑑定事務所は、名称の評価書である不動産鑑定評価書というものを発行しますが、その簡易版としての不動産査定書を作成するというようなサービスも提供しています。これは簡易版であるため、不動産査定書よりかは比較的安い価格で作ることが可能です。

不動産査定の際の必要書類や報告書について

不動産査定の際の必要書類は、以下の6つです。

まず1つ目は、登記済証もしくは登記識別情報通知書になります。これは、査定時に本人確認のための必要書類です。所有者が登記権利者として権利を得た時に、登記所から渡されます。

続いては、確定測量図です。特に土地を売る場合には、この書類は必須でしょう。確定測量図とは、全ての境界が確定している場合のみ発行が許されている測量図のことです。

そして3つ目は、リフォームの履歴がわかる資料になります。これは不動産の価値を上げるための書類です。査定価格を左右する重要な書類であるため、リフォームしているのであれば資料を作成しておいたほうが良いでしょう。

4つ目は、既存住宅にかかる建設住宅性能評価書です。これは、専門家による評価に対して作成する資料です。専門家の評価とは、検査によって認められる劣化の状況であったり個別性能に関することであったりします。物件の価値を示すものであるため、査定価格の上昇につながります。

5つ目は、インスペクションの結果報告書です。
「インスペクション」つまり建物状況調査という専門家目視調査に合格したという報告書になります。

最後に6つ目は、瑕疵担保保険の証明書です。これがあると、物件に保証書付がついたような状態になるため売却が比較的容易になります。

不動産査定の報告書についてのまとめ

いかがでしたか。不動産査定書の作成方法や必要書類については理解できたでしょうか。不動産査定書には、不動産会社が作成した無料のものと動産鑑定事務所作成する有料のものの2種類があります。また、必要書類の準備も万全にしておくとよいでしょう。