不動産査定の基礎知識|準備や注意点、売却のタイミングを解説

家を売るとなったとき、売却はどのようにすべきか何から始めれば良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。近所にある不動産会社に訪れて、家を売ることを伝えれば良いのか準備するものは何があるのかなど、分からないまま売却活動を始めてしまうと本来もう少し高値で売却ができる不動産も安くなってしまう、このようなリスクはないとはいい切れません。

こちらでは、家を売るとなったときの準備や注意点、不動産査定の基礎知識などを解説していくので参考にされることをおすすめします。

コロナ渦の今でも家を売ることが可能

コロナ感染症の拡大に伴い、家を売るのはコロナ渦が収束してからが良いのではないか、このように考える人も多いのではないでしょうか。家は、築年数が経過することで価値が下がるので売却を考えているときにはなるべく早めに行動することが大切です。

ちなみに、コロナの影響で取引件数は激減しているなどのイメージを持っている人は多いかと思われますが、2019年から2021年までの3年間での首都圏マンションおよび一戸建ての取引件数は2019年よりも2020年、2020年よりも2021年といった具合に件数そのものが増加しています。

一戸建てを例にする、2019年では約13,000件だったものが2020年では約13,350件、そして2021年においては約15,500件まで増加しています。成約件数は、文字通り買い手が付いたことを意味しているわけですからコロナ渦の今でも十分家を売ることができるなどが分かるのではないでしょうか。

家の売却は不動産査定を利用しよう

家の売却理由は様々ではあるけれども、住み替えで家を売る人が多いといわれています。他にも資産整理などで売却をする人もいますし、一戸建てなどは相続を理由で売却される人も少なくありません。また、住み替えを理由で売却を行った人の中でも築6年から10年で売りに出した人が約25%で、これに続くのが築5年以内の約20%です。

そのため、築10年以内に買い替えをしている人は全体の約半数を占めていることが分かるのではないでしょうか。家を売却するときには必ず不動産会社数社に対して不動産査定を行っている、これは売却価格を決めるときの指標になると同時に相場の把握にも役立てることができるので、家を売るとなった際にはその流れの最初に不動産査定がつきものといっても過言ではありません。

さらに、不動産査定の一括サービスを使えば無料で価格を把握することができますし、条件にマッチする不動産会社選びにも最適です。

売却する流れを大まかに知っておこう

不動産を売るとなったとき、最初に行うのは不動産査定になるわけですが、査定を利用するときには自分自身でも相場を調べておくと査定額の妥当性を把握する際に有利です。不動産査定は、机の上で駅からの距離や築年数、家の間取りや敷地もしくは専有面積などの数字情報を基にして計算を行う机上査定で行うことが多いのです。

これはネットの一括査定での不動産査定方法になるのですが、机上査定で計算された金額は設備の老朽化や室内の状況などが含まれていないため、あくまでも大まかな金額になります。売却価格に繋がるものは不動産会社の担当者が現地に出向く出張査定が必要、一括査定サイトで高値の見積もりを提示してくれたり、対応が良い会社を数社絞り込んで出張査定の依頼をするのが第二段階です。

その中で、親身に相談に応じてくれる丁寧な対応や査定額の高さなどを考えた上で不動産会社と媒介契約を結んだ上で販売活動をスタートさせるなどの流れになります。

自分で相場を調べるメリットや必要性および準備

不動産会社に査定を依頼するとき、自ら相場を調べておくことはとても重要な作業です。相場を調べる作業は不動産査定を依頼する前や後、どちらでも構いませんが出張査定の依頼先を決めるときや媒介契約を結ぶときには自ら調査した相場と比較して査定額が売り出すのに最適な金額であるのか否かを見決めることが大切です。

不動産会社に査定して貰った金額のままで売り出すのは危険、その理由の中には不動産会社は各社ごとに独自の方法で査定を行っていますし、担当者が異なれば当然査定額も変わります。数社に不動産査定を依頼すると差額が数百万円になるなどは珍しいことではないのです。

相場を知らずに売り出してしまうと、それがかなり安い金額のときには直ぐに売れる可能性はあるけれども本来もう少し高い値段で売れたかもしれない、後から後悔することもあるので注意しましょう。査定を依頼するときや自分で相場を知るときの準備、これはネットがあれば直ぐに実行することが可能です。

家を売るときの準備は相場の把握と不動産査定

家を売るとなったとき、いくらで売却するのが良いのか少しでも高く売りたいなど色々なことを考える人は多いといえます。家を売る準備の最初は、不動産査定を利用して家がどのくらいで売れるのかを知ること、それと同時に自分自身でも相場を調べておいて相場と査定額を比較して妥当性の確認、その上で販売活動の依頼先を決めることが大切です。また、不動産査定を使うときには1社だけでなく3~5社に依頼するのがコツです。